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カテゴリー「32大無間山・深南部ルート案内」の10件の記事

2016年8月31日 (水)

加加森山ルート案内 2016年8月27日現在

第四版 2016年8月27日現在

本ルートを再調査しました。ルートに変更はありませんが、以前より多くの登山者が入山している模様で、踏み跡がよりしっかりしました。

核心部の光岳北方鞍部にペイントとリボンを施しましたので、より歩きやすくなっていると思います。ここは三段目の鞍部の草原迄堅い意思で降るのがポイントです。

また加加森山から光岳に向かう場合、2381mのピークの山頂部を回り込んだ後、斜面を降りますが、そのまま降らずに高度を余り落とさずにほぼ水平に県境の尾根に復帰する点に注意してください。その下の2300m付近の尾根が広くなった地点で、登山道が稜線の長野側から静岡側に切り替わる点も注意が必要です。

第三版 2014年9月14日現在

今年も調査に入りました。大きな変更はありませんが、核心部の記述をより分かりやすく書き直します。

第二版 2013年10月13日現在

第一版 2008年11月1日現在

 

久しぶりに本ルートを調査しましたが、大きな変更はありません。相変わらず難しいですが素晴らしルートです。以下の今回の調査での気付き点を述べます。

 

・下記1の尾根筋から北北西へ森を下る箇所は、あまりそれを意識し過ぎると枝道に入ってしまいます。ルートを確認しつつ出来るだけ尾根筋を守ってください。

 

・下記2の窪地への下りが複数ルートある様です(今回は前回と違ったルートで窪地へ降りたため、そう推測)が、窪地から先の加加森山へのルートに変更はありません。

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加加森山は南アルプス深南部の静かな山です。光岳からピストンで往復すれば、本州で只一箇所の原生自然環境保全地域の森を満喫する事が出来ます。

本ルートは山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」では点線で示したルートになっています。難易度的には光岳から下りになっている関係もあり、非常に難しいです。地図とコンパスは必携ですが、更に地形を読む能力も必要です。コースタイムは、山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」に示しています。

以下ポイントを述べます:

1.光岳山頂から更に行き、分岐を下り光石を見学(写真1)、分岐に戻り尾根筋を北西へ下って行きます。尾根筋を守りますが左側川根本町側が急峻なガレが見えて来ます(写真2)、ルートは尾根の肩から北北西の森を下りますので、危険はありません。

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写真1:光石と左に池口岳、右は加加森山(9月)。

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写真2:光岳山頂部から急降下地点。左のガレには行かずに、右に樹林帯を降りるので安心(9月)。

2.森の斜面から針葉樹の幼木帯を抜け、小尾根を左に越えて草原の窪地の上に出た所で、そのまま窪地を降りて行きます。この底からが難しく、右に尾根筋が見えますがそこではなく、左方向の窪地をそのまま突き進みます。つまり地形図2286m地点は通らずに、その南に地形図から読み取れる窪地迄降りきって西に横断する訳です。

3.窪地の端で左の尾根にとりつき、加加森山と光岳の方向を示した標識を過ぎて、やや明瞭な下りの右方向トラバース後、鞍部を過ぎてやや明瞭になった尾根筋の道を登ります。左方向に視界が開けた所でもそちらに誘われず、倒木を乗り越えて頑固に尾根筋を登ると、漸く2381m地点の山頂部に到着します。振り返ると光岳山頂部が望めます(写真3)。

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写真3:2381峰山頂手前から光石を抱いた光岳(11月上旬)。

4.2381m地点の山頂部迄が本ルートの核心部で、此処まで来れば一安心です。山頂部は北尾根に気をつけて、西へ回りこんでルートを堅持します。聖岳方面の展望があります(写真4、写真5)。

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写真4:加加森山へのルートから上河内岳と茶臼岳(11月上旬)。

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写真5:加加森山へのルートから聖岳から大沢岳への稜線。聖岳の左に赤石岳山頂部が顔を覗かせる(11月)上旬。

5.以降明瞭な尾根を西から西南に方向を変えつつ、草原をともなった(写真6)加加森山山頂部(写真7)に北側から回り込みます。三角点(写真8)は山頂標識から北西方向にあります。山頂は大きく広く、視界はありませんが心落ち着く場所です。

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写真6:加加森山山頂部の草原(9月)。

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写真7:加加森山山頂部の中心点(9月)。

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写真8:加加森山三角点(11月上旬)。

以上です。

2016年6月 5日 (日)

お立ち台~日向山~三方窪ルート記録 2016年6月3日現在

第2版 2016年6月3日 

同ルートを調査しました。登山道に全く変化はありません。

なお今回主稜線に至る手前のトラバースを意識し過ぎて、明瞭な踏み跡に従って早めにトラバースをしてしまいました。これは不正解で、最終的に主稜線へ強引な直登が必要になります。安全には主稜線のすぐ直前で斜めに主稜線に出てください。

第1版 2013年5月18日

2013年5月現在大無間山に寸又峡から入山する一般ルートはありません。大無間山の素晴らしさを今後も味わい続けたいと思い、ルートの調査をしました。今回はお立ち台からコナラホツへの尾根を登り、主稜線の達した後左折し、標高1838mの日向山を通り三方窪迄です。なおこのルートはルートファィンディング能力のある熟達者向きで、また水場もなく一般ルートではありません。初心者の入山は控えてください。その意味でルート記録です。

三方窪から先大無間山迄は、逆コースになりますが以下を参照してください。

大無間山~鹿の土俵場ルート案内 2014年6月15日現在

1.コナラホツへの登山口はお立ち台のトイレ前で、階段があり明瞭です。短い取り付きを登ると登山道が右に折れる地点に石仏があります。

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お立ち台の主稜線への登山口      登山口の直ぐ上におわします石仏

2.良く手入れされた植林帯を登ります。踏み跡は明瞭です。殆どは見通しの効く植林帯ですが、一部岩の多い藪の箇所があります。1367.1m(上日向)の三角点は確認しておきましょう。

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植林帯。登山道右側は防鹿網で覆われた木々      1367.1mの三角点

3.三角点から上部は尾根筋が明瞭になってきます。一箇所大岩があります。

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尾根上の大岩

4.地形図の1620mのピーク部は平です。この箇所をシッカリと覚えておいてください。降りの時は位置を確認して北西尾根へ降らない様に注意が必要です。降りの場合視界が効けば、不動岳が右に見えて正解です。

1620m

1620m山頂部

5.次のピークをコナラホツと呼ぶそうです。山頂手前から藪が煩くなりますので右手へトラバースします。コナラホツの山頂の様子は1620mピークに似ています。両者を完全に区別してください。と言いますのも、コナラホツから南南西に降る尾根があり、1620mからの下降路と間違えやすいからです。

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コナラホツ手前の藪         コナラホツ山頂部

6.鞍部に降り稜線に向かって最後の登りに掛かります。倒木帯は基本的に南側へ逃げます。

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倒木帯                   山頂への階段状の登りの1回目の急登

7.山頂に向かって階段状の勾配の尾根筋を更に登って行きます。

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1回目の段にあるM大学の標識が打ち付けられた木    主稜線直前の最後の登り

8.最後主稜線へはそのまま尾根筋を行っても良いですし、稜線が見えた段階で左にトラバースしても良いでしょう。主稜線合流点は尾根筋が狭いですが、直ぐに広い尾根になります。その先1838m地点を日向山と呼ぶそうです。標識はありません。

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広くなった稜線

9.約15分で造林小屋のある開放的な広場に出ます。ここからは大無間山を見ることができます。

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造林小屋                 造林小屋のある広場から大無間山

10.明瞭な稜線を行きます。但し踏み跡はあったり消えたりします。登りきると大樽沢、大樺沢への下降点の山頂部に着きます。ここは沢山のテープが巻かれています。

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大樽沢下降点

11.鹿の土俵場は非常に広い山頂部です。コッパ沢の頭を目指すには東に広い尾根筋を行きますが、ガレ場と旧縦走路は西へ100m程行く必要があります。

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鹿の土俵場                  鹿の土俵場に面したガレ場から見る池口岳方向

12.コッパ沢ノ頭の三角点はすぐに発見できます。その先山頂部は非常に複雑です。私はほぼ地形図ルート通り、一度鞍部に降り南の稜線に登り返し少し歩き更に北の稜線を行きましたが、三方窪手前の地図上のピーク部から三方窪迄は物凄い藪漕ぎになります。正解は以下で記しますが、コッパ沢の頭から降った鞍部で北へトラバースしながら降り、旧縦走路を探す方法です。

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コッパ沢の頭三角点            三方窪手前のピークに向かって藪が濃くなる

13.三方窪の標識は地形図の鞍部よりも北へ100m程度の所にあります。地形図通り降った場合は、北上して標識のある立ち枯れを探してください。

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三方窪の標識のある立ち枯れ

14.三方窪からの帰路はさすがに登りの藪漕ぎをする気は失せるので、山頂部の北側の笹原をトラバースしながら行きます。次第に踏み跡が明瞭になり、旧縦走路を発見できると思います。

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次第に縦走路が明瞭になる

15.木の密度が薄くなると沢山の踏み跡が見えますが、あまり気にせず高度を維持してトラバースしてください。一度大きな尾根筋を回り込むと前方左上が明るくなります。そこがコッパ沢の頭三角点東方の鞍部です。それを目指して斜めに登って行きます。鞍部から右に上へ上へと行けば、コッパ沢ノ頭の三角点です。

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コッパ沢の頭山頂部の鞍部を目指して斜めに登る

コースタイム(休憩、食事、調査時間等含む)

9:55 お立ち台 → 11:00 1367.1m三角点 → 11:45 1620mピーク → 12:00 コナラホツ → 

12:35 主稜線 → 12:50/13:00 造林小屋 → 13:40 鹿の土俵場 → 13:55 コッパ沢の頭

 → 14:30/14:35 三方窪 → 15:00 コッパ沢の頭 → 15:40 造林小屋

4:25 造林小屋 → 4:52 下降点 → 5:15 コナラホツ → 1620mピークで下降路間違える →

6:10 1367.1m三角点 → 6:32 お立ち台   

以上です。

 

千頭ダム~お立ち台ルート案内 2016年6月2日現在

第3版 2016年6月2日現在

登山道に変化はありません。

右岸林道で安全に取水できる最終ポイントはゲートから約4.8K地点にあります。これを越えると、連続するトンネルの中間点で洞門の屋根から流れ落ちる水を採取するか、あるいはお立ち台のトイレの手洗い用天水利用になります。なおお立ち台の天水は何度か調査しましたが、かなり綺麗ですので煮沸すれば利用可能です。

第2版 2015年12月13日現在

千頭ダム~お立ち台間を調査しました。登山道に大きな変化はありません。

但し、秋に調査したためか落ち葉が多く、足元に注意が必要です。

また下記1にあります様に、社の手前でのジグザグは明瞭に右方向に行く踏み跡と、トラロープがありますので誘われない様にしてください。

第1版 2013年5月18日現在

千頭ダムからお立ち台に至るルートを解説します。なお寸又峡温泉から千頭ダムへは全面舗装の寸又川右岸林道を行きます。途中にあるトンネルは長く、またカーブしているトンネルもあり、ヘッドランプが必携です。なお本記事の写真枚数が多いですが、時間的には登り1時間少々です。

1.千頭ダム左岸から登り始めます。脆い岩場のジグザグで社の前に出ます。ここで安全登山の祈願をして更に行くと、真っ直ぐに導くトラロープがありますがそれはルートではなくて、左に折り返してください。

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千頭ダム左岸の登山口     直ぐにある社         ジグザグの登りの左折注意箇所

2.ダムから右に左に長いトラバース道が続きます。登りでは問題ありませんが、降りでは滑落に注意してください。約15分で天地第一吊橋の分岐になります。

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長く続くトラバース道     天地第一吊橋への分岐

3.平坦な登山道になれば一安心です。但しここは左の斜面へ導くペイントがありますが、お立ち台へのルートではありません。廃屋の前を通り更に平坦部を行き、再び緩い登りになるとロープで固定された桟道になります。その先直ぐで日向林道です。

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水平道のペイント          廃屋               桟道

4.日向林道の千頭ダムへの下降点、またお立ち台への登り口は明瞭です。

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千頭ダムへの下降点         お立ち台への登り口

5.この先は階段を、また良く整備された急斜面を登って行きます。石垣になったらお立ち台は直ぐです。2箇所目の石垣の直ぐ上がお立ち台です。

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日向林道からの階段の登り     急斜面のジグザグ           お立ち台手前の石垣

6.お立ち台は広くなっていて、トイレもあります。

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千頭ダムへの下降点        お立ち台にあるトイレ

7.お立ち台の展望は、その名の通り素晴らしいの一言に尽きます。深南部の山々は幾ら見ても見飽きません。

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前黒法師岳  左から黒法師岳、丸盆岳、鎌崩の頭、不動岳  中ノ尾根山、合地山、手前に諸沢山、

                                         右奥に信濃俣

なお他記事にあります様に、左岸林道はお立ち台の奥は、手前ともに崩壊が激しく通行不能です。

以上

小無間山北東尾根ルート記録 2016年6月4日現在

第2版 2016年6月4日現在

今回は降りで調査しました。当然登りより難しいです。

ポイントを述べます。

1.小無間山からの下降し出しは、沢山の踏み跡がありますので、尾根筋を探すのに注力してください。

2.尾根が明瞭になるのと同時に、小石混じりで非常に滑りやすくなり、注意が必要です。

3.1980メートル地点から北東尾根への下りは台形の尾根筋の末端まで行って、そこから真東に下降してください。所々踏み跡はありますが、消えてしまいますので、方角堅持が鉄則です。

登りの場合も同様です。台形の尾根下端手前でトラバースせず、直登してください。

4.1452mの尾根の分岐点で、東に降りず、ほぼ真北の尾根を探して降ってください。

5.尾根から明神沢への下降点は、森が明るくなった所で、東側にトラロープがありますので、分かるでしょう。

6.ここから1170mの鉄塔迄は苔の付いたゴーロ帯の下降に楽な左端を降ります。細いリボンが沢山付けられていました。

7.第二畑薙ダムの見える鉄塔下の構造物から明神沢迄は非常に急で、道幅が狭く、また滑りやすいので細心の注意が必要です。ただ前回は無かったロープが設置されていましたので、幾分助かります。

今回単独行の登山者に遇いました。北東尾根も登る人が出始めたのでしょうか。

第1版 2014年6月14日現在

 小無間山への鋸歯ルートは、P1~小無間山間のコルで崩壊が進んでおり、現在通行不能です。自然の力には逆らえませんので、安全なルートを求めて、小無間山の北東尾根の調査をしました。なお本ルートは過去登山道として利用されていたとのことです。但し、本ルートは一般道として使用するには、かなりの整備が必要と思われます。その意味で本記事は記録に留めます。

 尾根はオオイタヤメイゲツやブナの混じる素晴らしい尾根です、特筆すべき危険個所はありませんが、全ルート踏み跡、リボン等のマークは殆どありません。取付き点から主尾根迄は崩れやすい急登です。また小無間山の肩1980mの水平部分への登りは、岩・苔・雑木の藪漕ぎになります(もしかしたら良いルートがあるかも知れません)ので、注意が必要です。
 本ルートは登りでは迷う可能性は低いですが、降りでは1980地点から北東尾根への下降点、主尾根は末端まで降っても崖で道路に降りれませんので、左折する明神沢への下降点(ロープが尾根右側にある)を慎重に探す必要があります。


1.取付き点
取付き点は尾根末端ではなく、明神沢の橋の右岸側です。コンクリートに打たれた梯子を登ります。取付き点では水も採れます。
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取付き点は此処と知っていれば、迷うことはない。

2.主尾根への道
主尾根へは基本的に崩壊地の縁にある送電鉄塔への巡視道を登ります。下端は崩れやすいので注意してください。慎重に踏み跡、階段の杭を探せば迷うことは無いでしょう。
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落ち葉に埋もれた階段

3.1本目の送電鉄塔
 鉄塔の下部では、畑薙第2ダムが望めます。数少ない展望箇所です。鉄塔下から右へ20メートル程行き、やや窪地を登って行って埋もれた階段を探して2本目の鉄塔を目指してください。
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畑薙第2ダム

4. 2本目の送電鉄塔
2本目鉄塔手前から右方向にペンキマークがあります。それが最適なルートかは不明ですが、ゴーロ帯の脇を腕力(脚力)に任せて、主尾根を目指します。 2本目鉄塔から3本目鉄塔の送電線下は伐採されて明るい露地になっていますが、快適に歩けるかは不明です。
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苔は剥がれて滑るので、避けた方が良いでしょう。

5.3本目の送電鉄塔
そのまま登ると3本目の鉄塔の上部に出ます。そこから少し降ると露地があり青薙山以南の白峰南嶺の展望が開けます。また送電鉄塔迄行くと、茶臼岳方向の展望が得られます。たぶん此処は茶臼岳の最高のビューポイントと思われます(写真は山頂部は雲に隠れています)。
下山の場合は、右側にロープが張ってある標高1,300mの箇所から、左に2本目の鉄塔を目指して降ります。
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畑薙第一ダムの向こうに、仁田岳、茶臼岳、上河内岳が見えます(見えるはずです)。

6.尾根の登り
尾根は踏み跡は殆どありませんが、藪漕ぎもなく快適に登れます。オオイタヤメイゲツやブナの混じる美しい尾根です。部分的に幅が狭くなりますが、危険はありません。
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快適な尾根登り。

7.コル付近からの鋸歯
今回大無間山の山頂部で2人の登山者に遇いました。二人とも鋸歯を通過したとのことです。筆者は崩壊後未だ通過していませんので、安全性に関してはコメントを控えます。
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そのうちP1自体が崩壊して無くなるのではないかと思ってしまう。

8.1980mへの登り
コケで覆われた石と、雑木が藪状態になっていて非常に歩きにくい。
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ルートは全く不明瞭なので、腕力で登るしかない(と思われる)。

9.山頂部
山頂部は鋸歯ルートと同様、イワカガミの密生する非常に美しいルート。
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今年は外れ年か、あるいは鹿の食害の影響か、花が小さかった。

10.小無間山山頂
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参考コースタイム(休憩、調査時間含む)

8:15 登山口(850m) → 9:05 1本目鉄塔 → 9:27 2本目鉄塔分岐 → 9:47 主尾根合流点 → 3本目鉄塔調査 →  10:02 主尾根合流点 → 10:25 1452m地点 → 11:54 1805mピーク → 12:13 コル → 12:41 崩壊地縁 → 13:11 1980mの肩 → 13:48 小無間山(2150m)


なおピストンの場合は、取付き点に駐車できます。千頭駅からのタクシー代は片道13,000円掛かります。

 
以上

大無間山~鹿の土俵場ルート案内 2016年6月3日現在

第2版 2016年6月3日現在

今回は登りで調査しました。特に大きな変化はありませんが、鹿の土俵場~三方窪間は相変わらず難しいです。前回は三方窪から水平を維持してトラバースしてコッパ沢の頭手前のコルからコッパ沢の頭に登りました。これは比較的易しいです。

今外逆にコッパ沢の頭のコルから降り、シダの密生する小さな窪地迄下降、それからトラバースに入りましたが、三方窪手前の大きな尾根筋の回り込みが不安でどうしても行けず、右上のわずかなコルを越えて三方窪に降るルートを採りました。最後背丈の高い笹薮漕ぎになってしまったので完全正解ではありません。

立ち枯れの大木のある三方窪から三方嶺への登りは真っ直ぐ登って尾根筋に出て、以降尾根筋を忠実に登って行く事に注力していください。不安になった場合は左方向気味に尾根筋に行けば問題ありませんが、以降の登りは絶対に尾根筋を外さない様に注意してください。なおこの登りの踏み跡は完全に消えています。

なお私はこのルートを何度も歩いていますが、今回三方嶺で初めて登山者に遇いました。田代~大無間~大根沢山~光~畑薙と歩くそうです。最近はこの山域に登山者が増えたのでしょうか。

第1版 2014年6月15日現在

2014年6月現在、大無間山山頂に至る一般ルートはありません。寸又峡温泉側から大無間山へは「山と高原地図」の一般ルートでお立ち台まで行き、そこからそのまま尾根筋を登って主稜線に出て左折し八方窪迄ヴァリエーションルートを行き、最後は地図の破線ルートで大無間山山頂に至ります。

本ルートの三方窪迄は以下の記事を参照してください。

千頭ダム~お立ち台ルート案内 2013年5月18日現在

お立ち台~日向山~三方窪ルート記録 2013年5月18日現在

今回、大無間山~三方窪を調査しました。ルートに特に大きな変更はありません。
なおこの区間は過去別記事で紹介していましたが、寸又川左岸林道の崩壊により山頂迄のルートを変更せざるを得ず、上記2記事と繋ぐために本記事を新たに起こしました。なおタイトルの表記順序にもあります様に、本解説は下山方向(寸又峡温泉行き)です。

1.大無間山山頂部の三方窪への分岐は小無間山方向に戻った所にあります。
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戻る事さえ注意すれば問題はない

2.三隅池手前のコル迄は不明瞭な所がありますので注意してください。コルから大無間山へ向かう場合は右側の急勾配な稜線の筋から余り離れない様にしてください。
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コル付近にはバイケイソが自生しています

3.三隅池は湿地化していて飲用には不適です。ルートは両側にありますが、南側の尾根筋が楽です。
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4.コル付近では朝日岳方向の展望が得られます。その先は広い尾根ですが、上に向かて登って行けば三方嶺に着きます。
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朝日岳と縦走路

5.三方嶺からは光岳を含む深南部の展望が得られます。
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右から大根沢山、光岳、池口岳     右から黒沢山、不動岳、鎌崩の頭、丸盆岳、黒法師岳

6.三方嶺周辺は笹原が非常に美しいです。
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笹原と風イラズ

7.聖岳も見えます。
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8.三方窪への下降点迄は気持ちの良い尾根です。左の笹原斜面に引き込まれない様にして、出来るだけ稜線部を行きます。逆に登りの場合どうしても楽な笹原に入って行きがちですが、苦しさに耐えて稜線部を登ってください。結果的にはその方が楽です。以降水平になってから主尾根を忠実に歩き、尾根分岐点は右へ右へと行きます。

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この辺りは深南部の雰囲気の典型でしょう

9.三方窪への最後の降りは非常に難しいです。地形図のルートとは異なり西北西の尾根を高度差約100m程降って、左側のコル方向への踏み跡を探します。踏み跡が見つからない場合でも高度差100m降った辺りで適当に左に降りて、三方窪の標識のある立ち枯れの大木を探します。
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北西尾根は倒木もあって不明瞭だが、忠実の尾根筋を降る

11.立ち枯れの大木は地形図上のコルから北に100m位の所にあります。大無間山へ向かう場合は大木から斜面をやや左方向に登って行き、尾根筋に出た後は忠実に尾根筋を登って行きます。
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三方嶺側から三方窪の立ち枯れ大木を見下ろす

12.三方窪から寸又峡へは立ち枯れの大木に真西にあるもう一本の立ち枯れの大木へ向かいそのまま高度を維持して直進します。
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この2本の立ち枯れの大木が三方窪のランドマークです

13.真っ直ぐ進めば窪地になり、更に進むと踏み跡が明瞭になります。
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笹原の窪地                明瞭になった踏み跡

14.大きく回り込む尾根筋は倒木の山側を通り、更に高度を維持して進みます。尾根筋の先は踏み跡が見つからないかも知れませんが、余り心配せずに頑固に高度を維持して進んでください。
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倒木

15.左上に稜線が確認できればもう安心です。シダの密生する小さな窪地を通り、左上のコルを目指します。
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左上に稜線が見える          シダの美しい窪地を左上に登って行く

16.笹原になりコルの手前から右に尾根筋を探してコッパ沢の頭を目指します。笹原には踏み跡はありませんので、ここも早く稜線部行きつくのが楽です。コルから大無間山へ向かう場合は、笹原をトラバースしながら降って、シダの美しい窪地を探します。
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笹原を右に尾根筋を探します     大無間山に向かう場合のコル付近から窪地への降り

17.コッパ沢の頭は明瞭です。但し平坦な山頂部ですので、鹿の土俵場に向かう時は、磁石で真西方向を確認して進んでください。
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コッパ沢の頭

18.鹿の土俵場は非常に広い気持ちの良い笹原です。北西へ歩くとガレの縁になって展望が開けます。ここも非常に広い笹原なので、ガレの縁から寸又峡のルートに戻る際は、磁石で尾根筋を確認してください。なお寸又峡へのルートは「山と高原地図」では山腹のトラバース道を示していますが、そのルートを使っても大樽沢、樺沢両ルートとも通行不能な左岸林道に降りてしまいます。鹿の土俵場からは尾根筋を歩いて、大樽沢・樺沢への下降点を過ぎ、稜線を堅持して造林小屋を通り、日向山を超えて、お立ち台への尾根を降ります。ここから先は、冒頭に示してあります、別記事を参照してください。
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鹿の土俵場、快適な幕営ポイントが数か所ある 

参考タイム(休憩、調査時間含む)

4:45 大無間山 →  5:27 三隅池 → 6:10 三方嶺 → 7:20 三方窪 → 8:02 コッパ沢の頭 → 8:43 大樽沢下降点 → 9:20 お立ち台下降点

なお本ルートは非常に難しいルートです。筆者は何度も歩いていますので上記コースタイムですが、初めて入山される方は迷う事を念頭に、2割以上の余裕をもった計画を立ててください。

以上

2015年12月23日 (水)

寸又川左岸林道最新状況 2015年12月13日現在

第2版 2015年12月13日現在

寸又川左岸林道は、ゲートからお立ち台までは、徒歩による通行は可能です。

12月13日に右岸林道から千頭ダム経由でお立ち台まで登り、左岸林道を降り朝日岳登山口迄調査しました。お立ち台付近の林道では、落ち葉の上に自動車の轍の跡も確認できました。但し、12Km地点より奥に重さ1トン以上の落石が複数あり道路を完全に塞いでいます。また8.5Km地点では直径1メートル以上の倒木が完全に林道を塞いでいます。従って、車での通行は重機を入れて整備しない限り不可能ですが、徒歩による通行は可能です。

お立ち台より上部は調査していませんが、地元の方のお話では整備していないとのことです。

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12~12.5Km地点中間の落石現場

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8.5Km地点の倒木

以上です。

第1版 2013年5月19日 (第2版による修正箇所は横線で消してあります)

寸又川左岸林道を調査しました。誠に残念ですが左岸林道は2011年以降も各所に法面の崩壊、林道の崩落が増え、更に利用できない状況になりました。あり、お立ち台より上部は利用できない状況です。

寸又峡から猿並橋を経由お立ち台に至るルートも、下記2にあります様に左岸林道は利用できない状況です。

以下お立ち台周辺の林道状況を報告します。

1.お立ち台奥1Kmの崩壊箇所

お立ち台から左岸林道を行き、林道が大きく尾根を回り込む地点の先で法面の大きな崩壊があり、林道を完全に埋めています。写真にある様に中央部は固い土砂の斜面に見えますので、通過は非常な危険を伴うと予想されます。

本件聖平小屋様からの情報に基づいて筆者が再度調査したものです。聖平小屋様ありがとうございました。また例え本地点を通過してもその先何箇所も危険箇所があり、それに関しては光岳小屋様のホームーページに情報があります。また本ブログにも小根沢橋までの情報を掲載しています。

寸又川左岸林道最新情報 2011年11月5日現在

Photo     Photo_2

2.日向沢手前300メートル程度の崩落箇所

 

此処は稜線付近から土砂崩れが起きており、崩壊は非常に大規模です。従って寸又峡からお立ち台に至るのに本ルートを使用される事は非常に危険です。寸又峡から右岸林道、千頭ダム経由でお立ち台に向かってください。

Photo_3     Photo_4   

以上です。

2014年9月23日 (火)

鶏冠山ルート記録 2014年9月14日現在

南アルプス深南部にある鶏冠山は目立たない山ですが、池口集落をベースに池口岳と合わせて周回ルートを組むことが可能です。但し池口岳北峰から南は踏み跡の薄い深南部の典型で、リボン・ペイントも皆無の場所が多くエキスパートのみに許された山域です。その意味で本記事は記録に止めています。

1.池口岳北峰からは、池口岳南峰を通る主稜線とその鞍部にある笹ノ平を俯瞰することができます。北峰からは踏み跡は消えて殆どありません。
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2.池口岳北峰から鞍部への降りは急勾配の笹原の斜面で非常にすべりやすく注意が必要です。北峰と南峰の中間にある小さなピークを含めてルートは殆ど稜線上又は稜線直下のガレと反対側の寸又川側にあります。部分的に痩せています。またガレの側に降りる踏み跡がありますので注意が必要です。
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3.池口岳南峰は展望はありませんが、日当たりの良い気持ちの良い山頂になっています。
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4.笹ノ平への降りは山頂ではなく、北峰へ標高差約30メートル降った地点から真西に伸びるガレの南側の尾根を降ります。この場所は非常に分かり難く注意が必要です。単純に言えば、長野県と静岡県の県界尾根ですので、地形図さえ確認すれば問題なく降ることができるでしょう。山頂から降った左折点にペイントを施しました。
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5.尾根は部分的に痩せてます。左側から沢音が聞こえてきますので、必要であれば取水してください。笹ノ平は一面の笹原ですので、幕営箇所は非常に限定されます。鞍部付近にもサイトはあります。ここに幕営する場合は、東に延びる緩やかな沢筋を降り、沢筋が南に曲がる地点から少し降った場所で取水が可能です。但し藪漕ぎですので往復30分弱かかります。
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6.鶏冠山北峰への登りは、踏み跡は全くありません。適当に歩きやすい場所を探してシダの斜面を上へ上へと登ってください。
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7.鶏冠山北峰も殆ど展望はありません。木々の間から仙丈ヶ岳が見えます。下山は木々を避けながら西北西に行きます。部分的に踏み跡があります。
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8.池口集落への尾根は犬切り尾根と呼ばれる長大な尾根で、尾根の分岐点では注意が必要です。2057mの尾根の肩で北西に方向が変わります。2020m地点で道なりに真っ直ぐに降りずに、再び西に進みます。1872m地点から尾根筋が不明瞭になりますが、幸い此処には明瞭な踏み跡がありますので、それに乗ってください。1720m地点に水場の標識があります。筆者は未確認です。
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9.此処まで降れば後は忠実に尾根筋を歩けば問題はありません。1568m付近はブナの混じる大木の美しい森です。
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10.池口集落への最短ルートであるシャクナゲ沢ルートへは、1535.8m三角点の山頂部の西にある明瞭なピークの山頂部から北に降って行きます。山頂より少し先に標識がありますので、それを確認して下山を始めるのが確実です。
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11.此処から下はリボンが各所にありますので、それを確認してください。注意点は1460mで北西へ、1350mで尾根なりではなく再度北西へ、1300mのコルを伴う肩でそのまま北西をキープします。この辺りから非常に急になりますので、滑落に最新の注意を払ってください。1100mの「尾根分岐点」標識地点で左に見える沢に降り、渡ってそのままトラバース気味に降ります。石がゴロゴロして非常に危ないですので注意が必要です。
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12.ここから先は写真を撮る余裕も持てない程急な坂道です。注意に注意を重ねて降ってください。890m地点で直進せずに右にトラバースしながら河原を目指します。河原に降りる地点は地形図のガレ表示の西端辺りです。
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13.登山口の小さな標識のある地点で河原に降ると堰堤が見えます。堰堤越えの梯子は右岸ですので、適当な場所を探して渡渉が必要です。越えた後は河原に降りずに、擁堤の上を歩き、右が植林帯になったら一段上の道路に登ります。人家を通り抜けそのまま行くと、池口集落の池口岳登山ルートの林道に合流します。

池口岳北峰
   │     40分
池口岳南嶺
   │     1時間
笹ノ平
   │     35分
鶏冠山北峰
   │     1時間
1872m
   │     50分
1586m
   │     45分
下降点
   │     30分
コルのある肩
   │     20分
尾根分岐
   │     50分
河原
   │     30分
林道合流点

以上です。

多分堰堤から集落林道に出る何処かで「ヤマビル」に食われました。草原を歩く場合はスパッツ(ゲイター)を着装し、林道に出たら足元を確認される事をお勧めします。「ヤマビル」は塩をかければ離れます。無理やり引きはがすと歯が残ってしまいますので、注意してください。なお血はほっておいてもなかなか止まりません、バンドエイド等を張ってください。
 

2013年5月21日 (火)

大無間山登山道最新情報 2013年5月19日現在

大無間山に至る登山ルートの最新情報をお知らせします。

現在一般ルートで大無間山に登れるルートはありません。

なお本記事は以下を更新したものです。

大無間山登山道最新情報 2013年5月10日現在

1.井川地区田代からの登山道

小無間山とP1間の南北のガレが繋がり、ナイフリッジ状態になっています。トラロープが敷設されましたが通過は非常に危険です。たくさんの山行記録で写真が掲載されていますので、それを参照ください。

2.寸又峡からの登山道

寸又川左岸林道が各所で崩壊し、一般道での入山路はありません。本件に関しては別記事で説明しています。

寸又川左岸林道最新状況 2013年5月19日現在

以上です。

2011年7月 1日 (金)

千頭山ルート案内 2006年9月22日現在

寸又川左岸林道は崩壊が激しく、通行不能です。ピークハンターで千頭山を目指す方は、光岳から一旦寸又川へ下り、再び千頭山を目指す事をお勧めします。

千頭山は寸又峡の奥にあり川根本町のシンボル的な山です。寸又川左岸林道が奥まで入れた時は、小学生の集団登山が行われたと聞いています。

1.千頭山は光岳と同様吊橋を渡って登り始めます(写真1)。吊橋近くには避難小屋があり、釣り人が利用している様子がうかがえます。此処まで来ると俗世間を離れ、本当に深山に居るという実感が沸きます。

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写真1:千頭山登山口の吊橋。

2.登り口は崩壊が進んで不安定な状態になっていますが、直ぐにしっかりした道になります。集団登山用に整備されたと思われますが、以降手入れされていない点、注意が必要です。

3.第一休所(写真2)を過ぎた後、ルートがやや不明瞭になる所もありますので、標識、昔の踏み跡を良く探してください。

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写真2:第一休所。

4.第二休み所から先は広い谷筋に入り、右の尾根に絡みながら登ります。

5.トラロープに従い、展望所に着きます。此処から見る光石を抱いた光岳は非常に印象的です(写真3)。ある意味ではここからの展望のみの為に登って来ると言っても過言ではありません。また右に見える双耳峰の信濃俣(写真4)も登行意欲をそそります。

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写真3:展望所より光石とともなった光岳(左)。右は百俣沢の頭へのムギウネホツ。

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写真4:展望所より信濃俣。

6.展望所から千頭山へのルートは樹木が密生し、踏み跡も不明瞭です。2006年現在はリボン等の印もありましたが、年月と共に失われますので、ルートファィンディング能力が要求されます。

7.千頭山山頂は樹木に「千頭山」と書かれた視界の無い山頂です(写真5)。ピークハント以外の目的では登頂の意味は少ないと思います。

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写真5:千頭山山頂。

追記:

○寸又川左岸林道に関しては、光岳小屋が情報を提供しています。入山以前に最新情報を得てください。またホームページには写真も掲載されています。

http://homepage3.nifty.com/alps2591/index.htm

2011年6月12日 (日)

大根沢山ルート案内 2010年11月10日現在

南アルプス深南部の主要ピークの一つである、大根沢山に登りました。

南アルプス南部を展望できる場所から深南部を見た時、殆どの人は大無間山の山座同定できると思いますが、大根沢山(おおねざわやま、ダイコンタクサンではありません)を同定できたとすると、その方はかなりの通です。土鍋をひっくり返した、平らな山頂部を持つ山容ですので、一度覚えたら忘れる事は無いでしょう。

本ルートはバリエーションルートです、エキスパートのみ入山してください。道標はありません、地図とコンパスは必携です。また通常、幕営山行となります。

山頂を踏むには深南部主脈縦走以外に、東側からは畑薙第二ダムから1397.9mのピークを含む尾根、及び畑薙湖から1648m地点を含む尾根からの2本の尾根から登頂が可能です。最近のブログを見ますと畑薙第二ダムからのルートが多く紹介されています。筆者は畑薙湖からのルートを登りました。両者の比較はできませんが、畑薙湖ルートは2122.2m三角点北東にある段(平らな場所)にあるガレの縁から見る光岳の圧倒的な迫力は、息を呑む程です。この光岳を見るだけでも尾根の利用価値はあります。またここは苔が密生したクッションになっており、幕営地としても最適です。月夜に浮かぶ光岳を見ながらウィスキーを飲む事が出来たとすれば、それは山家の至福のひと時です。

ポイントのみ記述します:

1.尾根の取り付きは一般的には畑薙湖に突き出した1088mの半島部の付け根です。但し登って直ぐにガレ場(写真1)、その先に岩場のトラバースに続き小石でザレた谷筋の急登りがあります。筆者は歩いては居ませんが、上から見た感じでは1263m地点で合流する北西尾根からも踏み跡があり、勾配も緩く楽そうです。それ以降滑落の危険箇所はありません。

Photo

写真1:登りはじめて直ぐのガレ場から、畑薙湖越しに大井川上流を見る。右奥の三角形は生木割山。

2.尾根筋を忠実に登り、1648m地点で方向を南南東に転じます。下りの時は注意が必要でしょう。

3.初日朝自宅を出たとすると、1927m地点辺りで幕営したくなりますが、倒木が多く雰囲気も良くありません、我慢してください。

4.その上の段まで標高差150メートルの急登です、頑張ってください。ルートは段に入るとそのまま窪地を左の尾根筋に向かっていきます。幕営地へは、窪地から右の小高い部分を目指してください。そこが光岳大展望の幕営地です(写真2)。

Photo_2

写真2:幕営地から見た、モルゲンロートの光岳と左に信濃俣。

5.2112.2m三角点には複数のルートがあります。尾根は明瞭ですので何処を歩いても大丈夫です。下りでも心配はありません。ガレ場の上端から南アルプス主脈が望めます(写真3)。

Photo_3

写真3:幕営地上部2112.2mピークのガレから見た南アルプス主脈。三角形で一番目立つのが上河内岳、その左に聖の山頂部、右に悪沢岳。

6.以降所々消えますが踏み跡もあり、上へ上へと登れば、問題はありません。三箇所コルがありますので、そこへの下りは方向を確認してください。

7.大根沢山山頂部は広大で、筆者は三角点の標柱をついに発見できませんでした。ルートは明瞭です。

8.山頂部から大無間山方向への深南部主脈ルートの出だしは方角を注意してください。ほぼ南ですがやや西方向です。その先ガレの通過は注意が必要です(写真4、写真5)。

Photo_4

写真4:大根沢山ガレから見た、寸又峡の山々。左に前黒法師岳、右の三角形が不動岳。

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写真5:大根沢山下のガレ場から見た南アルプス深南部。右から信濃俣、池口岳、左の大らかな山頂部が中ノ尾根山。

9.尾根は明瞭で、また踏み跡もあります。1922m地点の先の鞍部、アザミ沢のコルでは東側へ2~3分下れば水が得られます(写真6)。

Photo_6

写真6:アザミ沢のコルから三方嶺方向を見上げる。結構のアルバイトがある。

10.三方嶺迄は幾つかのピークを越えますので(写真7)、焦らずに余裕を持って歩いてください。

Photo_7

写真7:三方嶺直前2127mのピークガレ場から大根沢山と光岳、左奥に池口岳。

11.三方嶺から大無間山へは幅広い尾根を行きます。方角を確認しながら行ってください。

12.三方池は湿地化しています。ルートは北がメインですが、南・北側両方通れます。

13.その先コルからは、踏み跡が北方向に沢山あります。それを利用しつつも稜線から余り離れない様にしてください。

14.鬱蒼とした森を抜けて、大無間山山頂に至ります。

15.大無間山頂から南へ延びる尾根を下ると水場があるとされています。涸れているとの情報もあり、筆者は未確認です。

16.大無間山から先、田代中へのルートは、山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」に詳説されています。

コースタイム(約20Kg負荷、休憩時間含む):

畑薙第一ダム → 尾根取付点 35分

尾根取付点 → 1263m地点   55分

1263m地点 → 北東尾根合流 1時間

北東尾根合流 → 1927m地点 1時間30分

1927m地点→ 段の東端     30分

段の東端 → 2135m地点    1時間

2135m地点 → 大根沢山    1時間10分

大根沢山 → アザミ沢のコル  1時間40分

アザミ沢のコル → 三方嶺   2時間10分

以上です

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