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カテゴリー「22白峰南嶺ルート案内」の11件の記事

2017年10月30日 (月)

「二軒小屋から伝付峠へ」および二軒小屋写真案内 2017年7月10日現在

2017年版以降本ルートの記事はありません。

第3版 2016年10月18日現在

特に大きな変更点はありません。

なお二軒小屋付近には、自然散策路があり、昨年標識が整備されました。時間に余裕があれば、散策されては如何でしょうか。

第2版 2015年8月4日現在 特に大きな変更はありません。なお数年前より二軒小屋から伝付峠の展望台まで1/13刻みの標識が設置されています。

第1版 2011年7月25日現在

山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」の解説冊子「二軒小屋から伝付峠へ」に対して、写真で補足します。ルート案内は冊子24頁をご覧ください。また二軒小屋の写真も掲載します。

2016年版以前の記事を以下に掲載します。

 伝付峠は、二軒小屋ロッヂをベースに手軽に登れるハイキングコースの目標として、多くの登山者を迎えている。登山道には大木が残つており、樹木観察するのも楽しい。また峠から林道を南北に散策すれば、展望箇所から南アルプス主脈のパノラマを楽しむことができる。
 二軒小屋ロッヂ脇の井川山神社の前を右に進む。ゆったりとした登りである。20分ほど登るとコルになつていて、左下からの散策路と合流する。散策路は一周小1時間で、二軒小屋で時間を持て余した時、足慣らしにちょうどよい。合流点を過ぎザレた斜面を通過した後勾配はゆるくなり、常に大きなジグザグを繰り返して高度を稼ぐ。6月であればイワカガミの可愛い花が見られる。倒木帯を過ぎ尾根をかすめ南へ回り込むとカラマツの林になり、眼下に林道が見える。左に折り返してさらに高度を上げると、旧道の直進が禁上になり、右を登り、ドウダンツツジのトンネルを抜け小さなピークに到着する。下つて凹地の林道に飛び出し、北へ5分で伝付峠に至る。峠の眺めはないが、東の田代入回方向へ下ると富士山が見える。また北へ林道を行くと見晴台を回る小さな散策路があり、主脈と富士山の展望が得られる。

 なお峠まで水場はない。峠から東へ10分下れば水場があり、余程の日照り以外は秋でも涸れる事はない。

1.二軒小屋(写真1)

200606

写真1:二軒小屋は緑に囲まれた天国(2006年6月)。

2.二軒小屋(写真2)

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写真2:二軒小屋にある登山小屋(2006年6月)。

3.二軒小屋(写真3)

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写真3:二軒小屋にある洪水吐(2006年6月)。

4.二軒小屋(写真4)

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写真4:二軒小屋にある井川山神社(2006年6月)。

5.伝付峠(写真5)

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写真5:伝付峠(2006年6月)。

6.伝付峠(写真6)

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写真6:伝付峠を東に下ると富士山が見える(2006年10月)。

7.伝付峠(写真7)

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写真7:悪沢岳方向(2008年8月)。

8.伝付峠(写真8)

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写真8:悪沢岳、赤石岳、聖岳(2008年8月)。

9.伝付峠(写真9)

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写真9:赤石岳、聖岳、上河内岳(2008年8月)。

以上 

2017年10月29日 (日)

 「田代入口から伝付峠・笊ヶ岳を経て馬場へ」 2017年10月8日現在

2017年版以降本ルートの記事はありません。但し伝付峠入口~転付峠は下山方向で25頁に解説があります。

第3版 2017年10月8日

田代発電所から廃屋のある肩迄は猛烈な急登です。慎重に登ってください。下りでは更に注意が必要です。また保利沢小屋から転付峠の取付き点の間は、工事が入ってルートが非常に不明瞭です。注意してください。伝付峠入口から転付峠迄は以下に詳細情報があります。

伝付峠ルート案内 2017年10月8日現在

第2版 2016年8月15日

伝付峠入口(旧田代入口)~伝付峠間を除いて、大きな変化はありません。

伝付峠の林道終端の針葉樹の幼木は綺麗に整理され、歩きやすくなっています。

迷い易い箇所にはペイントを施しました。

第1版 2011年7月24日

山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」の解説冊子「田代入口から伝付峠・笊ヶ岳を経て馬場へ」に対して、写真で補足します。ルート案内は冊子22頁をご覧ください。

本ルートの田代入口~伝付峠間は変更されています。別記事を参照してください。

伝付峠ルート案内 2016年8月5日現在

2016年版以前の記事を以下に掲載します。

 伝付峠入口でバスを下車、橋を渡り左側の駐車場を通り抜け林道を行き、田代発電所へ左折する。発電所を左に見て河原に降り、右岸に渡り堰堤を超えてザレた沢筋の先の川幅が狭くなる地点で左岸に戻り斜面に取り付く。ここから危険な激しい急登で、右に崩壊地を見ながら、黄色のワイヤーロープを頼りに登る。ザレており、また新たな崩壊があるので、自らルートファインディングをする。廃屋のある肩に出て稜線を少し登り、乗越してトラバースしながら内河内川に降り、渡渉して旧登山道に戻る。保利沢小屋から部分的に崩壊した道を注意して行き、右岸に渡渉し、荒涼とした出合を抜けて伝付峠の登り口に至り着する。歩きやすいジグザク道で、上部はカラマツの植林帯の境を歩く。峠前の水場で取水可能だ。水場先で左が開け、富士山の展望が得られる。
 左に林道を行き、2箇所の分岐は山側に入る。林道終点から左尾根筋に登り、なだらかな尾根を行きしばらくでトラバースになる。ルートは細いが明瞭で、高低差も少なく、快適に飛ばせる。幼木帯の登りきったところでは、南アルプス南部主脈の展望が得られる。鞍部へ下つた後、天上小屋山の稜線を登る。ここからルートが不明瞭な箇所がある。登りきると西側が切り開かれ、展望が得られる。山頂から下り再び登り返す。尾根筋から外れ広くなり、左に尾根を乗越して生木割山へ至る。山頂かの露地で展望が得られる。勾配が次第に増してやせた岩場を通過し、シャクナゲが増えてくると山頂は近い。笊ケ岳山頂は森林限界の上で360度の眺望があり、南アルプス南部の全ての峰々を、また富士山も望める。
 山頂部を南に行き、尾根筋を下る。鞍部から再び登り返し、すぐに南北に長い布引山の山頂部に達する。ところどころ西に東に視界が開ける。尾根筋が広くなつた先が布引山(2584.1m)の山頂。西側は縞枯状で、展望が得られる。伝付峠で一泊した場合、布引山がほぼ一日行程の限界で、山頂部は水はけが悪いが数張幕営が可能。
 山頂からすぐ青薙山への分岐になり、布引大崩れの上端に出れば、南から西の視界が一挙に開ける。ここからガレの縁で、要注意。タカネビランジ等の高山植物が可愛い。左へ尾根筋を離れ、樹林帯の急降下を続け桧横手山に着く。山頂から最初はゆるい下りだが、山の神までは急降下の連続である。山の神からジグザグ道を下ると広河原で、水量が多いので注意して渡渉する。その先の水平道はところどころルンゼの通過があり落石、滑落に注意が必要。廃屋先からは林道歩きで馬場に着く。


1.内河内川(写真1)

 

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写真1:内河内川の廊下。場所によってはオーバーハングしている(2006年10月)。

 

2.内河内川(写真2)

 

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写真2:No.18の橋(2006年10月)。此処は頻繁に流されているので、行った時勝負。

3.伝付峠取り付き点(写真3)

 

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写真3:伝付峠取り付き点付近は渡渉が複雑なので、マークに注意する(2008年8月)。

4.伝付峠水場(写真4)

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写真4:伝付峠の水場(2006年6月)。水源近くにトリカブトが群生しているので、利用しない方が良いとの説もある。但し筆者は利用して特に問題は無かった。

5.伝付峠(写真5)

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写真5.伝付峠(2006年6月)。2010年から林道延長工事で重機が入っているので、路上で幕営はできない。

6.登山道入口(写真6)

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写真6:伝付峠からの林道跡から登山道への入口(2006年6月)。

7.トラバース道(写真7)

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写真7:細いトラバース道から一箇所飛び出して展望がある。写真は荒川三山(2006年6月)。

8.天上小屋山(写真8)

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写真8:天上小屋山山頂直前の展望地。写真は聖岳と赤石岳(2006年6月)。

9.天上小屋山(写真9)

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写真9:天上小屋山山頂(2006年6月)。

10.生木割山への道(写真10)

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写真10:生木割山へは西側山腹からシダの群生を通り、東側へ一度稜線を越す(2009年8月)。

11.偃松尾山への登り(写真11)

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写真11:偃松尾山へはガレの縁を登って行く(2009年8月)。

12.笊ヶ岳(写真12)

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写真12:上倉沢上部になるこのガレから笊ヶ岳を見る(2006年6月)。

13.偃松尾山(写真13)

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写真13:偃松尾山山頂付近から生木割山越しに赤石岳と荒川三山を見る(2006年6月)。

14.偃松尾山(写真14)

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写真14:偃松尾山山頂部は文字通りハイマツが群生している(2006年6月)。

15.上倉沢源頭(写真15)

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写真15:水場は上倉沢源頭にある。周囲は高山植物が豊富。縦走路から往復小一時間みた方が良い。特に戻りで迷わない様に(2009年8月)。

16.布引崩(写真16)

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写真16:布引崩。ルートは崩壊地縁を通る。林側へ逃げ道がある場合は積極的に利用する(2009年8月)。

17.広河原(写真17)

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写真17:広河原の渡渉点。水量が多く、滑るので注意(2009年8月)。

以上

2017年10月11日 (水)

伝付峠ルート案内 2017年10月8日現在

第3版 2017年10月8日現在

本ルートはリニアの工事も相まってか、変化が非常に激しい状態です。最新の状態を報告します。

1.先ず伝付峠入口から田代発電所間には、リニア工事用の構造物が3ツ建っていました。

2.八丁峠への登りは中間点で、本来のジグザグ道を避ける直登の踏み跡があります。今回ジグザグ道よりも直登ルートの方が安全と判断して登りました。但し本来のジグザグ道に復帰する地点で、非常に急な木の根の登りがあります。

3.保利沢小屋には、プレハブの建物を数棟建設中でした。

4.保利沢小屋から渡渉点間はおびただしい数のピンクリボンがありますが、これはルートではありません。

  保利沢小屋からやや登り、崩壊地の縁を歩き更にユッタリした谷筋の方向におびただしい数のピンクリボンがありますが、それはルートではありません。崩壊地の上流側の縁でもう一度沢筋に戻ってください。この辺り正しいルートを示す為と思われる、赤色の荷造りテープがかすかに残っていますが、気づきにくいです。

5.渡渉点手前の堰堤の下流で再びおびただしい数のピンクリボンがありますが、それは無視です。この地点は激しく下草、草木が伐採されていてルートが埋まっており見つけるのが難しいですが、基本的に沢沿いです。

6.左岸から右岸への渡渉点は同じ場所ですが、やや下流に丸太の橋が架かていました。

7.転付峠への登り口は、沢の出合いの草木が茂って来た為に、逆にルートは明瞭になりました。本流の右折点で枝沢を渡りそのまま本流の右岸を行くと、自然に登り口へ導かれます。

第2版 2016年8月5日現在

本ルートを降りで再調査しました。第1版と比較して以下が変化です:

1.ブルーのペイントは薄くなって、探すのが困難な箇所があります

2.田代発電所から八丁峠迄の道は、黄色のワイヤーが丁寧に設置・手入れされていますので、急登で最大限の注意が必要ですが、ルートを間違えたり、滑落の危険性は低減されました。

3.旧版項番7の渡渉点は木橋が設置されています。

4.伝付峠への尾根取付き点は雑草が非常に繁茂し、登りの場合ペイントもルートも探すのが非常に困難になりました。

登りの場合ルートとしては、基本的には「ウオッちず」のルートの通りです。

つまり本流が大きく右に曲がる地点で、正面の枝沢の下端に向けて右岸を歩き、枝沢の出合いになってから枝沢を右岸から左岸に行き、本流の右岸を少し登って、尾根に取付きます。尾根取付き点を含めこれ等の地点は川幅が未だ広い中です。

第1版 2013年9月21日現在

2011年の台風被害により通行禁止となっていた山梨県早川町田代入口から伝付峠へのルートは、本年より通行が可能となりました。ただし、復旧後の新ルートは、以前の登山道とは別ルートです。

http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/mountains-info/index.html

9月21日に調査をしてきました。

前週の台風18号でルートはかなり荒れており注意が必要ですが、ザレ場に慣れた上級者であれば(のみ)通過可能です。以下報告します。

1.林道を旧ルートの様に直進せずに、田代発電所方向へ左折します。

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田代発電所分岐の橋

2.発電所の道から別れ林道を行き、発電所の先で河原に降りてすぐに右岸に渡渉します。

02      03

田代発電所分岐          河原に降りて右岸に渡渉

3.そのままリボンとペイントに従って右岸を行き、左からの沢筋を越え河原が狭くなった地点で左岸に戻ります。

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沢筋の先で右岸に戻る         右岸の取付点

4.そこからペイントに従って、地図上のガレ場の左の急な尾根筋を登っていきます。峠迄は非常に、非常に急です。少し登るとガレ場の方に行く踏み跡がありますが、そこへは行かずに左の尾根筋に黄色のプラスチックでカバーされたワイヤーが見えますので、それに従って登って行きます。

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ワイヤー帯

5.2か所目のワイヤー帯は斜面が崩落していますのでワイヤーに従わず、ザレた倒木帯を直登します。すぐにワイヤー帯に戻ります。其処からはワイヤーに導かれて慎重に高度を上げます。

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先に見えるワイヤーへは向かわず右のガレ場を登る(9月21日現在)

6.コルのやや西の地点で尾根筋の広場(此処が八丁峠か?)に出てからは尾根を少し上って乗越し、内河内川本流側にトラバースで降って行きます。少し土砂で埋まっている箇所もありますが、峠迄に比べれば安心して歩けます。

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造林小屋広場(八丁峠?)      乗越           

7.渡渉地点は内河内川が大きくU字型で曲がっている上流です。河原に降りてから少し遡上して渡渉地点を探します。ここでは靴を脱ぐ必要があります。

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右岸を少し行く         渡渉点

8.河原から少し登って旧道に戻ります。所々荒れていますが、大きな問題はありません。

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旧道へ戻る             荒れている地点ではペイントに従う

9.保利沢小屋は以前と変わっていません。小屋の先で段丘に登り少し行ってから河原に戻ります。その先も荒れた個所があります。

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保利沢小屋手前の原っぱ     河原に降りる            荒れている箇所(見返す)

10.右岸への渡渉点は以前と変わりません

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右岸に戻って少し下流側へ登り折り返します

11.伝付峠への取付点の河原は全く様子が変わっていました。殆ど全ての河原の樹木が流されてしまいましたので、逆にルートは明瞭です。取付点も同じ場所です。

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内河内川の出合          伝付峠取付点

12.なお此処までの全ルートにブルーのペイントがありますので、それを探してください。

伝付峠の水場、峠の様子に変化はありません。

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ルートに関して7月3日、U様より第一報を頂いておりましたので、以下に掲載します。

新ルートは田代入口より林道を行き、田代第2発電所入口の所で左折して、内河内川を越え、田代第2発電所を左に見て沢筋の左岸を行き、八丁峠(地形図で1236mの標高点から西方向にある最低鞍部)を越えて、再び内河内川に降って旧ルートに戻ります。

Photo          Photo_2

左折点の田代第2発電所入口        左岸の林道は一部崩壊しているがそのまま進む

以上

2016年11月 9日 (水)

稲又山ルート案内 2015年11月1日現在

第3版 2016年11月6日現在

ルートに大きな変化はありません。但し下記項番1の青薙山の草原を登り返した先のピーク部の岩を登る地点は、東側に巻道ができていました。

特種東海フォレストの方のお話では、最近は登山者が増えているとの事でした。

第2版 2015年11月1日現在

ルートに大きな変更はありません。但し登山者が少なくトレースは更に不明瞭になり、また灌木の繁茂も進んでいます。このルートの基本はできるだけ山梨県側の稜線の縁を歩くことです。場所によっては稜線からやや離れますが、常に稜線の縁に戻る意識を持ってください。

第1版 2008年9月22日現在

稲又山は目立たない山です。但し青薙山から布引山への縦走を計画した場合、重要な通過点となります。ここでは山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」解説の青薙山以北を説明します。

このルートは難易度が高く、エキスパート向きのルートです。地図、コンパスは必携ですが、更に高度の地形判断力が要求されます。また青薙山経由で最低一泊は必要となりますので、必然的に幕営山行となります。

水は青薙山の懐の池ノ平、及び所ノ沢越を西に下った地点で得られます。

以下ポイントを述べます:

1.青薙山山頂部から東へ広い山頂部を踏み跡に従って降り、草原を横断して少し登り返します。小さなピークを越え、リボンに従って枯れ木と岩の混ざって平なピークを通過します。

2.以降ルートは明瞭になります。右に山伏へのルートを分け、2368mのピークを越えます。

3.ここからは所々展望箇所があります(写真1)が、潅木が煩わしい藪漕ぎを強いられる所が何箇所もあります。

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写真1:青薙山山頂部から稲又山への稜線から聖岳を望む。

4.東側がガレ手前で白峰南嶺の青笹山(写真2)が、その先ガレの縁と通って登ると、2200m辺りで背後に青薙山が見えます(写真3)。

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写真2:稜線から青笹山を最高峰とする山伏への白峰南嶺の主稜線。

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写真3:青薙山を見返す。

5.小さなピークを越え、左に樹林の間から聖岳を見ます(写真4)。以降苦しい倒木越えが続きます。倒木を越えた際の注意点は、できるだけ早くルートに戻る事です。

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写真4:稲又山山頂直前に聖岳を望む。

6.稲又山は特徴の無い山頂です(写真5)。此処からの布引山への縦走路へ乗るのが非常に難しいです。稲又山山頂を踏んだ後やや戻り、山頂前で右方向にペイントがありますので、それに従ってください。山頂を踏んで先に行く場合は(先に行く標識がある)、東側へ2回段(平らな場所)へ降りて、急勾配の斜面に沿って北上してください。そのまま進めば、布引山への稜線に乗る事が出来る筈です。但し山頂部は山頂手間で右に行くルートが数段確実です。

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写真5:稲又山山頂部

7.稜線に乗った後、更に倒木越え、藪漕ぎが続きます。布引山が樹間からやや右に見え(写真6)、以降尾根筋が東に向くに従って左に移動します。

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写真6:稲又山山頂部から尾根筋に乗ると、布引山は先ずは右に見える。

8.2250m辺りでダケカンバの若木帯を通過し(写真7)、2100mで鞍部に至ります。

2250m

写真7:2250m付近、ダケカンバの若木帯越しに布引山を見る。

9.ここからも難しいです。小屋跡を通り、マークに従って小高い丘の稜線部分(写真8)を行き/右にトラバスし、密度の濃い樹林帯を下って所ノ沢越に至ります(写真9)。所ノ沢越から布引山、笊ヶ岳は別記事をご覧ください。

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写真8:鞍部の先のルート。

10.所の沢越から中ノ宿へのルートは崩壊していて通行不能です。水場で取水した後笊ヶ岳を目指してください。

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写真9:所の沢越。

以上です

所ノ沢越から布引山・笊ヶ岳ルート案内 2016年11月6日現在

第3版 2016年11月6日現在

ルートに大きな変化はありません。なお入山者が増えている為か、迷い易い箇所は以前にも増して不明瞭になっています。現時点ではリボン等が必ずありますので、良く探してください。

第2版 2015年11月29日

2011年大雨により東俣林道の中ノ宿吊橋から所の沢越へのルートは登山道崩落により通行不能になっています。

所の沢越から布引山へのルートに大きな変更はありません。

途中平坦で特徴のない箇所を何度か通過しますが、ここは青薙山~所の沢越間と同様にルートは稜線の山梨県側の縁にありますので、常にそれを意識して歩いてください。

第1版 2010年11月5日

所ノ沢越から布引山を経由して笊ヶ岳へ至るルートは、クラッシックルートです。最近は殆ど歩かれていない模様ですが、ここを走破し笊ヶ岳の山頂に立ったときの感激はひとしおです。

所ノ沢越までのルートは中の宿吊橋、及び青薙山からの2本があります。別記事になっていますのでそちらをご覧ください。

この先は水場はありません、所ノ沢越下部で取水してください。幕営適地は所ノ沢越下部と、布引山山頂です。但し布引山山頂は木の根の間に張る場所が多く、大雨の時には池になってしまいますので、張る場所に注意してください。

なお写真は下山時のもので、時間軸は本ガイドと逆な点を注意してください。

以下ポイントを述べます:

1.所ノ沢越から急登を始めると、すぐに樹木が深くなります。この辺り小さなアップダウンや道が蛇行していますので、足元のトレースを良く見てルートファィンディングしてください。

2.その先、ルートの中で一番難しいエリアに入ります。斜面は大らかで拠り所がありません、2150m等高線ではピークの東側を巻き気味に通過します。もしリボンが残っていたりペイントがあればそれを追います。何も発見できない場合は、第2版前書きの様に、稜線部の山梨県側の縁を探して歩きます。但し決して斜面を降ってはいけません。

3.小さな鞍部から先ダケカンバの若木が密生しています(写真1)。リボンを探し大らかな山頂部に至ります。此処から先は東側が切り立って来るので、それに沿っていきます。下りの場合は大らかな山頂部で西方向が明るいのでそちらに引き込まれますが、心を鬼にして南下します。

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写真1:所ノ沢越から布引山側へ登った最初の大らかな山頂部。ダケカンバの若木が密生していてルートが不明瞭だが、踏み跡やリボンとペイントを頼りに歩く。

4.ここからは東の稜線を意識して歩けば、大きな問題はありません。一度下って次に登ったピークが所ノ沢山です。南アルプス南部の他のピークと同様、樹林に深く覆われた静かな山頂部です。

5.所ノ沢山山頂部から西に稜線から少し離れて下ります。ややジグザグになっていますが、鞍部を目指せば問題はありません。

6.鞍部が山と高原地図で「コル」と表紙した場所です。布引大崩側からは沢音が聞えます。布引山がら下って来た場合、所ノ沢越と思いたくなりますが、残念ながら所ノ沢越迄の中間地点でしかありません。

7.コルから上は基本的には布引大崩に沿って登ります。所々道が完全に崩落していますので、躊躇せずに森に逃げます。コルに近い箇所(写真2、写真3)では布引大崩の写真を危険少なく撮れますので、早めに撮影してください。標高差は400mありますので、焦らずに布引大崩を楽しむくらいの余裕を持って登ってください。またルートを探しながらの登りですので、通常よりもコースタイムが掛かります。

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写真2:コルに近い箇所から布引大崩越しに、青薙山を見る。遠方左が山伏。

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写真3:布引大崩を見上げる。

8.ニ箇所大きく布引大崩から離れる場所がありますが、トレースが明瞭ですのでそれに従ってください。

9.標高2400m辺りで大崩の最上部(写真4)を歩いて、森に入ります。その先やや藪道になり、布引山の山頂部に至ります。下山の場合、富士川側老平への道から分岐するといきなり潅木が登山道を塞ぎ不安になりますが、それは直ぐに終わります。

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写真4:布引大崩最上部付近からの安部奥の山々の展望。

10.布引山山頂標識(写真5)から笊ヶ岳へ少し行った地点が幕営地です。西に藪を漕ぐと西方の展望が得られます(写真6)。また幕営地からは東に窓が開いて、富士山を垣間見る事が出来ます。

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写真5:布引山山頂標柱。

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写真6:布引山山頂藪の先からの展望。左から上河内岳、聖岳、右が赤石岳。

11.布引山から笊ヶ岳へのルートの解説は拙著をご覧ください。

12.笊ヶ岳の幕営は、布引山と笊ヶ岳間のコルから笊ヶ岳へ登った中間地点の林の中、及び笊ヶ岳山頂で可能です。

追記:

○大井川側から笊ヶ岳へのコースどりとしては、早朝に青薙山に入山した場合、所ノ沢越辺りで幕営、翌日笊ヶ岳山頂を踏みます。同様に午前中に椹島経由で入山した場合、上倉沢左岸の草原辺りで幕営、翌日山頂を踏みます。ただ笊ヶ岳の最大の魅力はアーベントロートの富士山、モルゲンロートの荒川三山と赤石岳ですので、それを満喫するには山頂付近で幕営する必要があり、その為には前日に青薙山で幕営、或いは椹島に泊まる必要があります。時間的には椹島入山が圧倒的に有利です。

○笊ヶ岳への他のルートとしては、二軒小屋から伝付峠経由で南下、或いは富士川側の老平からがあります。体力的には二軒小屋からが最も楽です。

○椹島からのルートを含む笊ヶ岳への他ルートに関しては、山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」をご覧ください。

○笊ヶ岳への老平ルートの厳しさに関しては:

「笊ヶ岳の実力」 2009年08月31日

http://yamachizu.mapple.net/column/column.asp?TCLMNO=1118

「笊ヶ岳の実力(平均斜度編)」 2009年09月14日

http://yamachizu.mapple.net/column/column.asp?TCLMNO=1153

がありますので、是非ご覧ください。

2016年10月30日 (日)

布引山ルート案内 2016年8月5日現在

第2版 2016年8月5日現在

2015年に広河原の下流側の沢筋で土砂崩れがあり、通過に注意が必要です。また広河原は水量が多いので、靴を脱いで渡渉する必要があります。

第1版 2013年9月23日現在(10月5日更新)

布引山から老平へ降りました。ルートの変更はありませんが、中間部で非常に倒木が多くなっています。注意点を列挙します。

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倒木

1.布引山山頂部の分岐点に変更はありません。布引崩れ上端からの展望は白峰南嶺でも有数です。
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布引山山頂部の分岐点      布引崩れからの展望(上河内岳、聖岳、赤石岳)

2.布引崩れの縁のルートは崩壊がかなり進んでいます。危険を感じる箇所では林側に逃げてください。
72       73
崩壊地縁の登山道        危険個所

3.桧横手山山頂部にある休憩箇所は、ルートから外れています。下りでここで休憩した場合は、ルートに戻る事に注意してください。
74_2
桧横手山山頂部の休憩広場

4.山の神の上部にあるワイヤー等がたくさん残置された地点の苔むしたミズナラ?の大木のある個所では、降りで尾根の右側に行く非常に明瞭な踏み跡があります。ここは倒木の左側、尾根筋の左側を行くのが正規ルートです。
75
右に行ってはいけない

5.広河原の渡渉は靴を脱ぐ必要があります。
76
広河原


なお早川町のホームページでは本ルートは×印になっている点、十分にご留意ください。

以上

笹山ダイレクト尾根ルート案内 2015年9月23日現在

第2版 2015年9月23日現在

ダイレクト尾根の利用者は非常に多くなっています。踏み跡も明瞭になりました。日帰りの登山者も多い様ですが、標高差約1900mありますので、健脚者のみ可能です。

第1版 2010年10月15日現在

黒河内岳(笹山)ダイレクト尾根を調査しました。

笹山は山梨百名山です。以前は登頂には大井川・二軒小屋又は早川・田代入口から伝付峠に登り、笹山の山頂を踏み、大門沢下降点から奈良田に下る/又はその逆、が唯一のルートでした。この場合一般的には2泊必要で、山梨百名山の中でも難しい山とされていましたが、早川町によって奈良田からの直登ルートが整備されました。

但し道標はありません。また笹山から広河内岳間の白峰南嶺主稜線はクジラの背の様な幅広い尾根で、特にガスが出ると極端に難しくなります。全体を通して、経験豊かなエキスパート向きのルートで、地図とコンパスは必携です。

ダイレクト尾根のルートとコースタイムは、2011年版山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」から紹介、白峰南嶺主稜線は2007年全面改訂以降詳述しています。

ダイレクト尾根の詳細は、最近多くのホームページで紹介されていますので、参照ください。

以下にポイントのみお伝えします:

1.奈良田湖のバス停から、奈良田湖を吊橋で渡ります。整備されたジグザグ道で送水管の上部まで登りますが、送水管上部の管理施設周辺がやや不明瞭です。

2.送水管上部からは大木の森、尾根合流点(1334m)からはアセビのトンネル、ブナの大木(筆者が今まで見たブナの中でも有数の大木です)と、美しい森が水場入口まで続きます。

3.水場入口は明瞭で、その先水場迄も問題なく行けるでしょう。但し水が何処で得られるかはその時期の水量によります。迷う可能性のあるのは帰路ですので、往路の時から帰路を確認しながら下ってください。

4.このルートは展望は殆どありませんが、ガレの縁で北方の展望が得られます。これは2256m地点よりもやや下方ですので、注意してください。

5.窪地から2560m地点の間が広い尾根筋で藪が煩く、疲れも極まります。

6.幕営は随所でできますが、適地はルート途中の窪地です。

以上です

2012年10月13日 (土)

池ノ沢ルート記録 2012年10月6日現在

池ノ沢池はかつて南アルプスで最も美しい池と言われていたそうです。現在は土砂で埋まってかつての面影は無いそうですが、一度は見てみたい気持ちを抑えられず、池ノ沢に入谷してみました。アプローチは別報告の大井川東俣ルート報告に記載しています。なお結論から言いますと、池ノ沢池のみを見るのであれば、ルートの状態からして白峰南嶺から往復するのがベターだと思います。

なお本報告で採ったルートがベストであるとは全く断言できません。一例として参考にしてください。その意味で案内ではなく、記録です。

1.池ノ沢小屋は立派な小屋で、未だに数多くの釣り人、登山者が訪れていると思われる(写真1、写真2)。

Photo_9          Photo_31  

写真1:池ノ沢小屋外観             写真2:池ノ沢小屋内部

2.池ノ沢小屋からの出だしは、かすかながら踏み跡が確認できた(写真3)。

Photo_11

写真3:池ノ沢小屋からしばらくで池ノ沢に本格的に入谷する

3.次第に狭い沢筋になる(写真4)。最初は登山靴でもなんとか歩け渡渉可能であった(写真5)。

Photo_12            Photo_13

写真4:狭くなる沢筋                 写真5:渡渉可能であった箇所

4.標高2020m付近で地下足袋に履き替えた。此処からは踏み跡を探すよりも沢を直登した方が早いと判断して、グイグイ沢を登った(写真6)。沢としては滝も無く面白みは少ない。振り返れば、北荒川岳方面が見えた(写真7)。

Photo_14

写真6:水量もかなりあり、登山靴で乾いた箇所を選んで登るのは困難

Photo_15

写真7:北荒川岳方面。稜線の黄葉が美しい

5.標高2190mで右岸から枝沢(写真8)、標高2240mで左岸から水量の多い枝沢が合流する(写真9)。

Photo_16            Photo_17

写真8:本流と右岸の細い枝沢         写真9:左岸の水量の多い枝沢

6.標高2250m付近で勾配が緩くなり、ふと右岸に目をやるとルートを示すペイントを発見(写真10)、以降は踏み跡を忠実にたどった。

Photo_18

写真10:ルートを示すペイントを発見。上部に踏み跡を発見した。

11.池ノ沢池の流出部は倒木が塞いでいた(写真11)。池は静かなたたずまいで、一見の価値は十分にある(写真12)。白峰南嶺主稜線へのルートは明瞭である(写真13)。

Photo_19        Photo_20         Photo_21

写真11:池ノ沢池流出部        写真12:池ノ沢池            写真13:池の沢池流入部(涸沢)

12.しばらく行くとハイマツ帯になる。三箇所あるハイマツ帯は1回目は右側を迂回(写真14)、2回目のハイマツ帯は右側をショートカット、3回目のハイマツ帯は中央突破をする。何れも踏み跡や、マークを探せば問題ない。

Photo_22

写真14:最下端のハイマツ帯

13.標高2480mに最期の水場がある(写真15)。

Photo_23

写真15:最期の水場。水が染み出していて美味しそう

14.美しいダケカンバ帯になり(写真16)、振り返ると蝙蝠岳が顔を覗かせる(写真17)。

Photo_24               Photo_25

写真16:ダケカンバ                     写真17:蝙蝠岳

15.ハイマツ帯を抜け、ゴーロ帯に入る(写真18)。ここからはルートは明瞭。蝙蝠岳が素晴らしい(写真19)。

Photo_26                  Photo_27

写真18:ゴーロ帯最下端                 写真19:蝙蝠岳

16ハイマツを縫いながら(写真19,20)広い斜面を山頂に向かい、広河内岳の山頂に着く(写真21)。

Photo_28        Photo_29            Photo_30

写真19:ハイマツを縫って登る  写真20:白峰南嶺主稜線より広河内岳     写真21:広河内岳山頂

コースタイム

             着         発

池ノ沢小屋                5:50

池ノ沢池       8:50       9:20

ゴーロ帯下端              10:30

広河内岳      12:00

以上

       

           

大井川東俣ルート記録 2012年10月5日現在

大井川東俣を二軒小屋から池ノ沢小屋まで歩きましたので報告します。なお本報告で筆者が歩いたルートがベストである保証は全くありません。あくまで参考としてご覧下さい。その意味でルート案内ではなく、ルートの記録です。

1.二軒小屋から二軒小屋トンネルを通り、東俣橋を渡り右の東俣林道に入る。蝙蝠岳登山口の付近では、リニアモータのトンネルの試掘が行われている(写真1)。

Photo

写真1:リニアモータの試掘現場

2.その先中電施設へのモノレール設置場所の先から、林道は手入れのされていない草木が茂る車の通行不能な状態になる(写真2)。所々崩落した岩が堆積していたり林道が崩壊しているので、岩を乗り越えたりあるいは一度河原に降りて林道に復帰する(写真3)。

Photo               Photo_2                       

写真2:登山道入口                     写真3:大きな崩壊地。                       林道が手入れされず細くなる               通過後は河原を行かずに林道に戻る

3.右岸から左岸に渡る第1の橋は半分の所で崩落しているが、問題なく左岸の河原に降りる事が出来、そのまま土留めを登って林道に戻る(写真4)。

Photo_3

写真4:左岸より橋を見る。大きな岩が橋げたに引っかかっていて河原に降りやすい

4.相変わらず崩壊地の多い歩き難い林道を歩き、ほぼ原型を留めている第2の橋で右岸に渡る(写真5)。

Photo_4

写真5:橋の右岸側がやや崩落しているが通過に問題はない。

5.右岸を少し行くと、飯場(会所と言う)跡の八丁平に着く。八丁平は材木搬送のための堰堤(鉄砲と呼ぶ)建造のために残された大木が多く、非常に美しい森である。多くの大木は鹿の食害に遭わない様に、金網で保護されている(写真6)。

Photo_5

写真6:八丁平の入口付近。ルートは河原から離れ大木の静かな森を通り抜ける

八丁平迄はルートは荒れているものの比較的シッカリしていて、一般登山者でも歩行可能である。しかし八丁平から先は、ルートは非常に荒れ、またルートファィンディングが必要になる上級者向けにコースとなる。

6.八丁平の奥で右へ転じ河岸に戻る。橋が架かっていてその上流側は林道が崩壊して通過困難に見えるが、行ってみると生命の危険を感ぜずに、何とか通る事が可能であった(写真7)。

Photo_6

写真7:橋の上から左岸上流側を見る

7.森に入り直ぐに道が二俣に分かれる(写真8)。筆者は左の大井川に近い水平道を行ったが、最終的に河原に降ろされ、しかもその先が縁になっていて通行不能と判断した。分岐に戻り右の上り坂の上部林道を行き、荒れた沢を横断したが、その先急な斜面の崩壊地を登り(写真9)更にザレたトラバースとなり、身の危険を感じ断念した。そのまま樹林帯の急斜面のガレ場を降って最初の水平道の林道に戻った。

Photo_7            Photo_8

写真8:分岐点                  写真9:上部林道崩壊地の登り

8.水平道の林道に戻り終端で再度河原に降り(写真10)、縁手前を右岸に渡渉、直ぐににその先で左岸に戻った。ここは幸いにも登山靴のままでなんとか渡渉できた。

Photo_9

写真10:林道から沢に出るところで河原に降り、渡渉可能な箇所を見つけて渡った(この写真は上流側から渡渉点手前下流側左岸を撮影)

9.相変わらず崩落の多い林道を行き、その先約20分で奈良田越への林道の分岐を通過、更に45分で奈良田越への道標のある地点に到着した(写真11)。

Photo_3

写真11:奈良田越への標識。かすかな踏み跡を確認できた。

10.中電の堰堤を通過する(写真12)。その先漸く林道が安定し安心して歩ける状態となった。

Photo_4

写真12:中電堰堤。ここが大井川の始点との表示があった。

11.第4の橋で、右岸へ移動(写真13)。この橋は地形図の橋よりも約600m下流にあり、橋を渡った後林道は斜面を登って行き、途中から地形図に記載された林道となり、最終的に東俣よりも約60メートル上部で森屋沢を越え平原の大きな会所跡に至る。筆者は此処でも右岸に渡った後、林道を行くのが正しいのか迷って行きつ戻りつをした。

Photo_5

写真13:第4の橋。この橋を渡って後も忠実に林道を歩く。

12.広河原は広大な平原で会所跡の建物が散在している。道なりに行き正面に2棟建物がある地点で右に行き、平原から降って行く。

Photo_6

写真12:広河原の会所跡。

13.そこから先は一面の土砂の平原となりルートは消滅した。リボンが所々あるもすぐに消えた。真っ直ぐ北北西に進み地形図にある橋の地点を探したが、橋が残っている訳もなく、幸い3本の木が吊橋になっている様な場所があったので、木伝いに渡渉した。渡渉後ルートを探して東の山の裾迄行ったが、ルートは見つからず裾沿いに北行した。

14.左岸を堅持しつつ池ノ沢へ回り込もうとしたが縁に行き当たり、渡渉が必至となり、当日の歩行の終了を決意して、裾の出水の痕跡の無い場所で幕営した。

15.翌日地下足袋に履き替え右岸に渡渉、その約100メートル上流の池ノ沢出合の上部で大井川左岸に渡渉、方角を定めて池ノ沢小屋へ向かったが、リボン(写真13)があり踏み跡を問題なく探す事が出来、池ノ沢小屋へ到着できた。

Photo_7

写真13:池ノ沢小屋への誘導するリボン。上流側から写す

コースタイム

             着       発

二軒小屋      8:45     9:05

蝙蝠岳登山口            9:35

登山道入口             9:45

第1の橋              10:40

第2の橋              11:10

八丁平の奥    11:30   11:50

分岐                12:00

河原        12:15   12:52   迷う。分岐へ一度戻り上部の林道を行った後、ザレを降って戻る

林道分岐             13:13

大井川屈曲点          13:43

奈良田越道標          14:00

中電堰堤             14:35

第4の橋             15:30   迷う。約10分ルート探し

森屋沢              15:55

左岸の縁    16:50           幕営

                   5:20   出発。直ぐに渡渉

池ノ沢出合   5:27     5:40   地下足袋脱ぐ

池ノ沢小屋   5:47

以上      

                    

 

2011年7月 2日 (土)

中の宿から所ノ沢越ルート案内 2010年11月5日現在

第2版 2012年11月4日現在

2012年11月現在、所の沢越近くのトラバースルートで崩壊が激しく、通過は困難です。

詳細は別記事を参照ください。

中ノ宿-所の沢越ルート最新状況 2012年11月4日現在

第1版 2010年11月5日現在

中の宿吊橋から所ノ沢越を経由し笊ヶ岳へ至るルートはクラッシックルートです。椹島から笊ヶ岳へのルートが整備された現在、ルートは荒廃の一途を辿っています。しかしこのルートを踏破した時、何物にも変えがたい充実感があります。

中の宿吊橋から布引山迄気の休まる場所は無く、エキスパート向けルートです。地図、コンパスの携行に加え、高度の地形判断力及び臨機応変な対応が要求されます。加えて幕営山行になりますので、体力も必要です。

水場は、中の宿吊橋からの登りの途中、またその先所ノ沢越へのトラバース途中で3箇所あります。こまめに取水するか、そうでなければ所ノ沢越手前の幕営地での取水で十分でしょう。

先ずは中の宿吊橋から所ノ沢越迄です。なお写真は下山時のものですので、時間軸が逆になっている点、ご注意ください。

以下ポイントを述べます:

1.中の宿吊橋を渡り大井川の左岸に入ります。少し登って直ぐに段丘下のトラバースに入ります。複数の踏み跡があってメインルートを外すかも知れません。その場合は安全を確認しつつ左岸を北行してください。本来ルートであれば、2度ザレた箇所を高巻きます。

2.中の宿沢の河畔に出たら直ぐに渡渉せず沢の左岸を行き、川幅の狭くなる地点を探します。

3.中の宿沢は渡渉が必要です。リボン等ありますが、あてにしないでください。と言いますのも、今回の調査では30分掛けて渡渉点を探しましたが、決定的に優れた渡渉点は見つけられませんでしたので。早めに諦めて、水量の少ない幅の狭い箇所で、必要であれば靴を脱いで渡渉してください(写真1)。

Photo

写真1:中の宿沢渡渉点。今回はこの地点が一番良さそうだった。但し滑るので登山靴は脱いで渡る方が安全。

4.どの地点で渡渉するかによりますが、川幅の狭い箇所で渡渉した右岸地点では10m程度上に段丘がある筈です。そこへ導くリボン、また朽ちた梯子の跡を発見できれば、そこが本来ルートです。古い標識もあります。

5.段丘をなだらかに登ります。やや樹木が疎になった地点から左へ行き、尾根にとりつきます。かなり急なジグザグで、幼木が煩い登りです。

6.標高1210m辺りに大きな天狗石があります(写真2)。ルートは岩の下に入り右側へ回り込みます。

Photo_2

写真2:天狗石。

7.標高1450m辺りは切り開かれた狭い広場になっています。昔の森林伐採の道具が放置され、荒れた感じです。

8.その先はイワカガミの繁茂する明瞭な尾根になっており、左に水音を聞いた後、やや荒れたゴーロを通り自然に左に回り込む様に方向を変え、沢筋をトラバースで通過して左の尾根筋に出ます。トラバース道は地形図よりも下方20m位にあります。尾根筋に出る地点は、下山の時に行き過ぎない様注意が必要です。

9.かなりハッキリしたトレースに従って登ります。晩秋の下りの場合はトレースが隠れている可能性がありますので、注意してください。

10.尾根筋から右へ回りこんだ後、標高1870m辺りで左に転じてトラバースに入ります。ここは地形図の地点よりも130m位下方ですので注意してください。トラバースとは言いつつかなり勾配があり、また切り立った斜面ですので滑落に注意してください。途中一箇所岩のヘツリがあります。恐る恐る通るより岩の下を抜けた方が余程安全で早いでしょう。

11.その先地形図で1975mの独標のある尾根筋(2011年版迄の山と高原地図では2000mとされています)は、地形図ルートより下、コルより上の1990m付近を通過します(写真3)。

Photo_3

写真3:尾根を回り込む地点。

12.次の尾根筋迄は、殆ど水平な道幅も広く明瞭なルートです。道は地形図より40m位下方の標高1990mです。

13.尾根筋を越えると非常に切り立った倒木もある斜面のトラバースになり注意が必要です。

14.ガレ場(写真4)を通過した後、注意して所ノ沢支流へ降り越えて、再びトラバースします。

Photo_8

写真4:トラバース中にある小さなガレ場。凍っている時は要注意。

15.更に尾根を回り込んだ先が、本ルートの核心部のガレ場の通過になります(写真5)。幅は30m位あるかも知れません。基本的には左に下ってえぐれたガレ場に降りられる地点を探します。ガレ場に降りてから安全確保のためやや登り勾配でガレ場を通過します。樹林帯へは特に障害無く入れ、上に登って登山道に戻ります。もし不安が残れば、ガレ場の下端迄標高差50m程度でしょうから降りる事をお勧めします。なおここは下山時の場合先ずはガレに沿って下る必要があります。しかし現場に立つとトレースがあり渡れそうな気がして、どうしても登山道からいきなりガレ場に入ってしまいます(写真6)。その結果ガレ場を下りながら取り付き点を探す事になってしまいますが、取り付き点はえぐれておりなかなか見つからず危険度が高まります。更に筆者が通過した11月は土が凍っていて、結局最後はピッケルでステップを切るはめになってしまいました。くれぐれも注意してください。

Photo_4

写真5:核心部のガレ場左岸側から。線状のゴーストの出ている辺りが右岸側登山道の終端。ただもっと下から水平気味に横断した方が楽。この左岸地点は登山道より10メートル位下なので、登山道から下って探す必要がある。

Photo_5

写真6:核心部のガレ右岸側登山道終端から見たガレ場。トレースもあり渡れそうな気がするが、ここより10メートル位下って、対岸手前に見える岩の下部をめざして横断する方が安全。

16.その先二度目の所ノ沢支流を越え、幕営地に着きます(写真7)。脇には小川が流れ広さもあり、非常に優れた幕営地です。なお下山の場合は、幕営地に下りた後、沢筋を下らずに、高度を維持してトラバースにはいります。この幕営地は地形図よりも下で、地形図で谷筋がやや広くなって表記されている地点です。

Photo_6

写真7:所の沢越下部の幕営地。幕営地中央でせせらぎを渡り、中断にあるなだらかなトレースを行く。

17.幕営地から小川を越え、右岸を右に10分少々登ると所ノ沢越です(写真8)。下りの場合所の沢越から明瞭なトレースを下りますが、左に幕営地の広場が見えたら真っ直ぐ行かずに、小川に降りるのがポイントです。

Photo_7

写真8:所ノ沢越。

追記:

○所ノ沢越から、布引山・笊ヶ岳ルートは別記事をご覧ください。

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