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2018年11月12日 (月)

所ノ沢越から布引山・笊ヶ岳ルート案内 2018年11月3日現在

第4版 2016年11月3日現在

ルートに大きな変化はありませんが、布引大崩脇で新たに1カ所登山道が崩落していました。山側に逃げて通過してください。それ以外に2016年の台風の被害はありません。所の沢越の幕営地、水場も健在です。

第3版 2016年11月6日現在

ルートに大きな変化はありません。なお入山者が増えている為か、迷い易い箇所は以前にも増して不明瞭になっています。現時点ではリボン等が必ずありますので、良く探してください。

第2版 2015年11月29日

2011年大雨により東俣林道の中ノ宿吊橋から所の沢越へのルートは登山道崩落により通行不能になっています。

所の沢越から布引山へのルートに大きな変更はありません。

途中平坦で特徴のない箇所を何度か通過しますが、ここは青薙山~所の沢越間と同様にルートは稜線の山梨県側の縁にありますので、常にそれを意識して歩いてください。

第1版 2010年11月5日

所ノ沢越から布引山を経由して笊ヶ岳へ至るルートは、クラッシックルートです。最近は殆ど歩かれていない模様ですが、ここを走破し笊ヶ岳の山頂に立ったときの感激はひとしおです。

所ノ沢越までのルートは中の宿吊橋、及び青薙山からの2本があります。別記事になっていますのでそちらをご覧ください。

この先は水場はありません、所ノ沢越下部で取水してください。幕営適地は所ノ沢越下部と、布引山山頂です。但し布引山山頂は木の根の間に張る場所が多く、大雨の時には池になってしまいますので、張る場所に注意してください。

なお写真は下山時のもので、時間軸は本ガイドと逆な点を注意してください。

以下ポイントを述べます:

1.所ノ沢越から急登を始めると、すぐに樹木が深くなります。この辺り小さなアップダウンや道が蛇行していますので、足元のトレースを良く見てルートファィンディングしてください。

2.その先、ルートの中で一番難しいエリアに入ります。斜面は大らかで拠り所がありません、2150m等高線ではピークの東側を巻き気味に通過します。もしリボンが残っていたりペイントがあればそれを追います。何も発見できない場合は、第2版前書きの様に、稜線部の山梨県側の縁を探して歩きます。但し決して斜面を降ってはいけません。

3.小さな鞍部から先ダケカンバの若木が密生しています(写真1)。リボンを探し大らかな山頂部に至ります。此処から先は東側が切り立って来るので、それに沿っていきます。下りの場合は大らかな山頂部で西方向が明るいのでそちらに引き込まれますが、心を鬼にして南下します。

Photo_9

写真1:所ノ沢越から布引山側へ登った最初の大らかな山頂部。ダケカンバの若木が密生していてルートが不明瞭だが、踏み跡やリボンとペイントを頼りに歩く。

4.ここからは東の稜線を意識して歩けば、大きな問題はありません。一度下って次に登ったピークが所ノ沢山です。南アルプス南部の他のピークと同様、樹林に深く覆われた静かな山頂部です。

5.所ノ沢山山頂部から西に稜線から少し離れて下ります。ややジグザグになっていますが、鞍部を目指せば問題はありません。

6.鞍部が山と高原地図で「コル」と表紙した場所です。布引大崩側からは沢音が聞えます。布引山がら下って来た場合、所ノ沢越と思いたくなりますが、残念ながら所ノ沢越迄の中間地点でしかありません。

7.コルから上は基本的には布引大崩に沿って登ります。所々道が完全に崩落していますので、躊躇せずに森に逃げます。コルに近い箇所(写真2、写真3)では布引大崩の写真を危険少なく撮れますので、早めに撮影してください。標高差は400mありますので、焦らずに布引大崩を楽しむくらいの余裕を持って登ってください。またルートを探しながらの登りですので、通常よりもコースタイムが掛かります。

Photo_10

写真2:コルに近い箇所から布引大崩越しに、青薙山を見る。遠方左が山伏。

Photo_11

写真3:布引大崩を見上げる。

8.ニ箇所大きく布引大崩から離れる場所がありますが、トレースが明瞭ですのでそれに従ってください。

9.標高2400m辺りで大崩の最上部(写真4)を歩いて、森に入ります。その先やや藪道になり、布引山の山頂部に至ります。下山の場合、富士川側老平への道から分岐するといきなり潅木が登山道を塞ぎ不安になりますが、それは直ぐに終わります。

Photo_12

写真4:布引大崩最上部付近からの安部奥の山々の展望。

10.布引山山頂標識(写真5)から笊ヶ岳へ少し行った地点が幕営地です。西に藪を漕ぐと西方の展望が得られます(写真6)。また幕営地からは東に窓が開いて、富士山を垣間見る事が出来ます。

Photo_13

写真5:布引山山頂標柱。

Photo_14

写真6:布引山山頂藪の先からの展望。左から上河内岳、聖岳、右が赤石岳。

11.布引山から笊ヶ岳へのルートの解説は拙著をご覧ください。

12.笊ヶ岳の幕営は、布引山と笊ヶ岳間のコルから笊ヶ岳へ登った中間地点の林の中、及び笊ヶ岳山頂で可能です。

追記:

○大井川側から笊ヶ岳へのコースどりとしては、早朝に青薙山に入山した場合、所ノ沢越辺りで幕営、翌日笊ヶ岳山頂を踏みます。同様に午前中に椹島経由で入山した場合、上倉沢左岸の草原辺りで幕営、翌日山頂を踏みます。ただ笊ヶ岳の最大の魅力はアーベントロートの富士山、モルゲンロートの荒川三山と赤石岳ですので、それを満喫するには山頂付近で幕営する必要があり、その為には前日に青薙山で幕営、或いは椹島に泊まる必要があります。時間的には椹島入山が圧倒的に有利です。

○笊ヶ岳への他のルートとしては、二軒小屋から伝付峠経由で南下、或いは富士川側の老平からがあります。体力的には二軒小屋からが最も楽です。

○椹島からのルートを含む笊ヶ岳への他ルートに関しては、山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」をご覧ください。

○笊ヶ岳への老平ルートの厳しさに関しては:

「笊ヶ岳の実力」 2009年08月31日

http://yamachizu.mapple.net/column/column.asp?TCLMNO=1118

「笊ヶ岳の実力(平均斜度編)」 2009年09月14日

http://yamachizu.mapple.net/column/column.asp?TCLMNO=1153

がありますので、是非ご覧ください。

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